RED DIGITAL CINEMAは、NAB 2024でV-RAPTOR [X]とV-RAPTOR XL [X]を含むまったく新しい放送やライブイベント制作にREDのシネマティックな映像を活用するブロードキャスト・テクノロジーを紹介した。
「RED CINE-BROADCAST MODULE」は、V-RAPTOR XL [X]、V-RAPTOR [X]、標準のV-RAPTORおよびV-RAPTOR XLカメラシステムと互換性がある。このモジュールは、12G-SDI経由で最大2チャンネルの4K60P(HDR/SDR)のライブ放送を開放し、SMPTE ST 2110(TR-08)と最大4K60P JPEG-XSフィードでIP放送に対応する。このモジュールはLEMO SMPTE 311M/304Mハイブリッド光ケーブルコネクターを備え、ラックマウント可能な2Uベースステーションに接続する。
放送局は、RED Connectを使用することで、8K 120FPSのR3Dを使用したスローモーション、AI/MLオーグメンテーション、ヘッドセットへのライブ配信などの高度なワークフローを実現可能となる。
REDはまた、DSMC3カメララインナップ用の全く新しいBroadcast Colorパイプラインオプションを発表した。この機能により、放送やストリーミング環境でのREDカメラのライブペインティングが可能になり、従来の放送用コントロールを使ってオンデマンドの調整やマルチカメラのカラーマッチングができるようになる。
この新しいファームウェア対応機能は、業界標準のRCPを利用し、録画ファイルのメタデータにフレームごとの情報を保存しながら、ペインティングパラメータをIP経由でリアルタイムに制御する。新しいオプションは、すべてのV-RAPTORとV-RAPTOR XLの標準ファームウェアアップデートとして提供される。
なお詳細を独自にプロダクトマネージャーに聞く機会を得たので後日そのインタビューを公開したい。