NAB 2024のアドビは生成AIビデオツールが話題だが、2024年1月のサンダンス映画祭でベータ版、2024年3月に正式版をリリースしたPremiere Proのテキストスタイルの強化も見逃せないアップデートだ。ブースでデモが紹介されたので、その内容を紹介しよう。
今回のバージョンアップで、エッセンシャルグラフィックスパネルのスタイルの表示にサムネイルの導入。スタイルを簡単に確認できるようになった。これまでは、フォントだけが表示されていたのが、選択したフォント、それからスタイルも表示されるようになった。英語の表記だけではなく、日本語、韓国語、中国語にも対応する。
これまでのバージョンはスタイルの更新に「プッシュ」と「プル」の矢印ボタンで機能を使用していたが、少し分かりにくいという意見があった。そこで今回、自分でスタイルを変えてそれを再設定する「スタイルを再定義」というボタンに置き換わった。
「スタイルを再定義」ボタンの隣にある使用状況インジケーターは、そのスタイルが何回使用されているかを表記する。プルダウンすることで使用箇所の参照とナビゲーション(移動)が可能。
エッセンシャルグラフィック編集タブのスタイルセクションにあるグリッドアイコンをクリックすると、国内のユーザーが待望したスタイルブラウザが表示される。スタイルブラウザは、客観的にスタイルが一斉表示される。こちらも日本語、韓国語、中国語に対応する。
文字を選択して、その後、スタイルブラウザをホバーオーバーするだけで、どのようなスタイルになるかを瞬間的にプロジェクトパネルに表示される。
スタイルのアセットの管理は、今回新しくローカルフォルダーにスタイルを一括で保存できるように強化された。別のプロジェクトでも読み込みせずに再利用できるのも特徴だ。