Blackmagic Designの発表によると、グラミー賞受賞歴を持つアンダーソン・パークの最新ライブコンサートで、Blackmagic URSA Mini Pro 4.6K G2、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K、 Blackmagic Micro Studio Camera 4Kカメラ、Video Assist 7″ 12G HDR、Blackmagic Web Presenter配信デバイス、そしてPRGより提供されたその他の機材が使用されたという。

同コンサートは、Epic社の3週間におよぶ一連のゲームコンサートの一環として、オンラインゲーム「フォートナイト」の何百人ものプレイヤーに向けてライブ配信された。またこの一連のコンサートでは、DJスラッシー、ドミニク・ファイクらのパフォーマンスにもBlackmagic Design製品が使用されている。

アンダーソン・パークは、アメリカ人シンガー、ソングライター、ラッパー、レコードプロデューサー、楽器演奏者である。The Free Nationalsのバンド活動を行う一方、9月にEpic社のスポットライトコンサートでライブパフォーマンスを行った。オンラインゲーム、フォートナイトにログインした人は誰でもPRGのXR Studioで行われたコンサートをライブで視聴でき、多くの配信はYouTubeでも視聴可能だった。

コンサートディレクターのジョニー・ヘイズ氏、そしてプロデューサー/照明ディレクターのガイ・パベロ氏は、同コンサートと配信のために、幅広いカメラとオーディオビジュアル・ワークフローを揃えた。パベロ氏とヘイズ氏は、ドレイク、ケンドリック・ラマー、マルーン5らのアーティストにコンサートビデオや照明プロダクションを長年に渡って提供してきた。両氏はライブの雰囲気をキャプチャするスポットライトコンサート用のワークフローを構築。締め切りは厳しく、ゲームのライブ配信における特定の技術要件も必要であった。

パベロ氏:通常のライブコンサートを撮影するようなワークフロー設計を維持して、映像をゲームのプラットフォームに送信しました。事前収録したものではなく、ファンたちにライブコンサートの体験を届けたかったのです。この違いは、ワークフローのタイムラインが厳しいこと、そして配信の時間帯を確認するための専属スタッフが必要なことです。そして映像のデリバリーに関して、期待が大きいですね。

このコンサートで、ヘイズ氏はステージ正面用にBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kを使用し、全ステージのワイドショット、そして大掛かりなレーザーと照明のショーを撮影した。Blackmagic URSA Mini Pro 4.6K G2はパフォーマンスの主観ショットやハンドヘルドショットに使用された。また、Blackmagic Micro Studio Camera 4Kはバンドメンバーやメインステージからのその他の主観ショットに使用された。

ヘイズ氏:コロナ禍ということもあり、スタジオに物理的に収容できる人数に制限があったので、主観アングルでの撮影はより重要でした。Blackmagic Designのカメラはすべて、主観での撮影にぴったりでした。Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kの機能的なタッチスクリーンは、照明やレーザーの状態を変更してすばやく設定を調整したい時に特に重宝しました。

主観ショットのカメラはメインカメラになりました。アンダーソン・パークのパフォーマンスでは、ステージ上のスペースが限られており、スタジオに収容できる人数も制限されていたため、主観ショットが必要不可欠でした。

ライブに先がけ、撮影チームはBlackmagic Design Web Presenter配信デバイスを使用してプリビズ作業を行い、遅い時間帯のリモートでの作業を可能にした。配信には、光ファイバーとハードライン、衛星回線を使って冗長性を持たせ、Epic社に最終的なショーの映像を送信した。Epic社はそこからフィードをフォートナイトへと送信した。

私は現在多くのBlackmagic Designc製品を使用していますが、その中で気に入っているのはBlackmagic Video Assist 7″ 12G HDRです。テストモニターそして高解像度レコーダーとしての使いやすさと多用途性は私にとって欠かせないですね。ショーやリハーサルをスイッチャーの場所から収録してすぐに確認したり、あるいはクライアントにSSDドライブを手渡してファイル転送やさらに入念な確認をしたりすることができます。

また、アーティストのビデオプロデューサーからビデオコンテンツを受け取る際にもVideo Assistを使用しました。これらのコンテンツは、必要な方法で最初からフォーマットされていたわけではありません。私たちチームは、最終的にこれらのファイルを、DJスラッシーのパフォーマンス用のスパニングおよび3Dビジュアルの作成に使用しました。

ヘイズ氏とパベロ氏は、一連のスポットライトコンサートにおけるフォートナイトのワークフローでBlackmagic Design製品を初めて使用したわけではなかった。これまでにも、最近行われたフォートナイトのW杯で、Blackmagic Mini Converter、Videohub router、DeckLinkキャプチャー・再生、ATEM Constellation 8K、ATEM 1 M/E Production Studio 4Kなどを使用していたのである。

Blackmagic Design製品を使用することのメリットは、今もこれからもそのサイズと品質にあると思います。私たちはより多くのコンサートを配信するためにXRテクノロジーのフル活用する方向で進めており、より多くのBlackmagic Design製品を使用したXRテクノロジーを有する中継車を構築しようと考えています。