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Insta360 Japan株式会社は、1インチのデュアルセンサーと6K動画解像度を備えたカメラ「Insta360 ONE RS 1インチ 360°版」(以下:ONE RS 1インチ 360°版)を発売した。希望小売価格は税込118,800円。Leica Camera AG社との共同開発により、ONE RS 1インチ 360°版は、どこにでも持ち運べるコンパクトなボディーで、高画質撮影を可能にするという。

ONE RS 1インチ360°版は1インチCMOSセンサーを2つ搭載。6Kの360°映像や2,100万画素の360°写真の撮影が可能。1インチセンサーは、夕暮れから夜明けまでのダイナミックレンジを捉え、優れた低照度性能を発揮するという。他の一般消費者向け360°カメラではシャドーやハイライトの再現が難しい中、1インチ360°版は鮮明でリアルな色彩とディテールを映し出すとしている。

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また、Insta360とLeicaの2020年に遡る戦略的パートナーシップにより、ONE RS 1インチ 360°版はLeicaと共同設計された初めての360°カメラだ。Leica Camera AG社のCEOであるMatthias Harsch氏は次のようにコメントしている。

Matthias Harsch氏:ONE RS 1インチ 360°版により、Leicaの光学およびデジタルイメージングにおける専門技術を新しい製品セグメントに提供できることを嬉しく思います。ユーザーは、360度撮影機能と1インチのデュアルセンサーの両方を活用することができ、もはや創造性と画質のどちらかを選ぶ必要はありません。

ONE RS 1インチ360°版は、かさばる撮影機材の制約を解消するよう設計されている。2つのレンズで360°の全方位撮影ができるため、ユーザーはカメラの向きを意識する必要がないという。その代わり、ワンテイクですべてのアクションを撮影し、後から好きなだけリフレームすることができるとしている。Insta360のソフトウェアを使用することで、没入型360°映像でも従来のフラット映像でも、簡単に共有可能。

また、全方位360°捉える技術により、ドーリーショットや三人称視点での撮影も可能となった。映像を邪魔する自撮り棒はデュアルレンズによって映像から完全に消え、自撮り棒の映らない写真が撮影できる。同時に、Insta360のFlowState手ブレ補正と水平維持アルゴリズムにより、ジンバルなどの余分な手ブレ補正機材が不要で、常に滑らかで水平維持された映像の撮影が可能。

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ONE RS 1インチ 360°版は、AI技術を活用することで簡単に編集可能。新しいPureShot HDR写真モードは、AIと自動露出ブラケットを使用して、撮影した写真のダイナミックレンジを拡大し、後編集を不要にするという。ソーシャルメディア向けのショート動画は、Insta360アプリで数秒で作成でき、編集ラボ(Shot Lab)はAIを使用しクローニング、ドリーズーム、スタートレイルなどの編集技術を自動化させる。

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また、Insta360 StudioのデスクトップソフトウェアやAdobe Premiere Proのプラグインを使用すれば、フルマニュアルで細部を調整することも可能。ONE RS 1インチ360°版は汎用性オーロラのタイムラプスや不動産物件のバーチャルツアーなど多機能を搭載。

IPX3の耐水性能により、屋外での撮影では雨や雪からカメラを守り、屋内では1インチセンサーが優れたダイナミックレンジと精細さを実現。携帯性に優れ、車やバックパックへ装着しGoogleストリートビュー撮影したり、三脚に付けてバーチャルツアーをしたり、さらには建設現場の監視にハードハットへ装着することができる。

また今後のソフトウェア開発キット(SDK)のリリースにより、MatterportやOpenSpaceなどの主要プラットフォームと互換性を持つようになる予定だ。

1インチ360°レンズは、ONE RとONE RSの両方のコアに対応するレンズ交換式で、アクションカメラをプレミアムな360°カメラへと進化させる。ONE R、ONE RSユーザー向けに、1インチ360°レンズ、バッテリー、マウントブラケット(コアを除く)をセットにしたアップグレードバンドルも発売される。希望小売価格は税込96,600円。

主な仕様

  • 絞り:F2.2
  • 35mm版換算焦点距離:6.52mm
  • 写真解像度:6528×3264(2:1)
  • 動画解像度:5888×2944@30fps、6144×3072@25/24fps、3840×1920@30/25/24fps、3040×1520@50fps
  • 画像ファイル形式:insp、RAW(dng)(RAWファイルの書き出しにはPC/Mac用ソフトウェアが必要)
  • 動画ファイル形式:insv(アプリまたはStudioで書き出し可能)
  • 写真モード:スタンダード、HDR、インターバル、スターラプス、バースト、PureShot
  • 動画モード:スタンダード動画、タイムラプス、タイムシフト、ループ録画
  • カラープロファイル:標準、鮮やか、LOG
  • 重量:239g
  • サイズ(幅×高さ×奥行き):53.2×49.5×129.3mm
  • 連続撮影時間:62分 ※ラボ環境6K@30fpsモード下でのテスト結果
  • 最大動画ビットレート:120Mbps
  • ジャイロスコープ:6軸ジャイロスコープ
  • 対応端末:
    iOS端末:(A11またはその上位プロセッサーを搭載し、iOSバージョンが11.0またはそれ以降の、以下の機種を含むiOSモバイル端末と互換性があり)iPhone SE 2, iPhone 8, iPhone 8 Plus,iPhone XR, iPhone XS, iPhone XS Max, iPhone X, iPhone 11, iPhone 11 Pro, iPhone 11 Pro Max, iPhone 12, iPhone 12 Pro, iPhone 12 Pro Max, iPhone 12 mini, iPhone 13,iPhone 13 Pro, iPhone 13 Pro Max, iPhone 13 mini, iPad Air (2020), iPad Proまたはそれ以降のiPad
    Android端末:(以下のプロセッサーを搭載するAndroidモバイル端末と互換性があり: Kirin 980 またはその上位プロセッサーを搭載するAndroid端末。Huawei Mate 20、P30、またはそれ以降の機種など)
    – Samsung Galaxy S9、Xiaomi Mi 8またはそれ以降のモデルを含む、Snapdragon 845以上のチップを搭載したAndroidデバイス
    – Samsung Galaxy S9、S9+、Note9および新型モデルを含むExynos 9810以上のチップを搭載したAndroidデバイス
    – Google Pixel 6など、Tensorチップを搭載したAndroid端末
  • ※上記の要件を満たさないデバイスでも、アプリを使用してカメラを制御することは可能だが、一部のプロセッサ集約型およびAI搭載機能のパフォーマンスが最適化されない場合がある

  • ライブ配信:360°ライブ、リフレームライブ(配信側がアングルを決める)
  • EV値(露出値):±4EV
  • ISO感度:写真 100-3200、動画 100-3200
  • シャッター速度:写真 1/8000-120秒、動画 1/8000-1/秒間コマ数
  • ホワイトバランス:2000K-10000K
  • 音声モード:風切り音低減、ステレオ
  • 音声ファイル形式:48kHz, AAC
  • no translation:BLE5.0
  • no translation:5GHz、802.11ac (標準到達距離:約20メートル、最大転送速度:20MB/s)
  • USB:Type-C
  • microSDカード:推奨microSDカード:UHS-Iバスインターフェース、動画スピードクラスV30(このクラスのみサポート。これよりも速いまたは遅いスピードクラスはサポートしない)、exFATフォーマット、最大容量1TB
  • バッテリー容量:1350mAh
  • 充電方法:Type-C USB
  • 充電時間:90分(電源オフ時)
  • 動作温度:-20℃から40℃まで