ストアネット株式会社は、米ラスベガスで開かれているNAB2008のKaga Electronics (USA) のブース(ブース番号C2654)にて、フジテレビジョンと共同で開発した、HD 対応映像ダイナミックレンジ補正装置D-rexLCP-100を出展している。
D-rexLCP-100は、昨年のInterBEE2007でフジテレビジョンのブースで初公開された。D-rexLCP-100は、英Apical Limitedの独自の網膜模倣原理(Retina-Morphic Processing)アルゴリズムであるiridix技術を業界初めて起用した、従来のガンマ補正に代わるダイナミックレンジ補正装置である。
「iridix」技術は、人間の視覚システムの研究から開発された技術で、人間の網膜原理を応用したもの。従来のガンマ補正のように非線形カーブをオリジナル映像全体に一律に適用するのではなく、暗部からハイライト部分まで幅広く認識し、ピクセル単位で別々のカーブを適用し輝度レベルだけを最適化する。
レイテンシーは1080i/59.94の場合、6ラインという低遅延量である。 D-rexLCP-100 は多彩なHD およびSD SDIフォーマットに対応、1チャンネルのSDI入力(1チャンネルのREF)と3チャンネルのSDI出力を持ちあわせている。またオプションで、4台のD-rexLCP-100を制御できるコントローラRCU-4も用意されている。