米Omneon Inc(オムネオン社)のIPネットワークを介した高速、長距離のファイル転送を可能にする「Omneon ProCast CDN(プロキャスト・シーディエヌ)」の新バージョンが今週末からアムステルダムで開催される放送機器展「IBC 2008」にて初公開される。
ProCast CDNは、距離の離れた施設間における大規模なファイルの転送、監視、管理する作業を高速化・簡素化できるように、ネットワーク管理および帯域幅の優先順位設定機能を組み込んだシステム。先月開催された北京オリンピックでは、米NBCの放送システムの一環として採用され、北京からニューヨーク間の超高速素材転送を実現した。
新バージョン6.1では、転送が確認されたソースデバイスからのコンテンツの削除を自動化、その削除モードが追加され、多様な状況下でのネットワークの最善の利用を可能にする機能や転送チャンネル帯域幅の割り当ての改善がされている。
ProCast CDNは、転送パフォーマンスが距離や低遅延の影響を受けずに、数分単位でファイルを世界中に送信する。ユニキャストとマルチキャストの両方のプロトコルを使用して複数のメディア・フォーマットのコンテンツを配信することができ、また衛星と地上の両方の回線を利用できるシステムとして、IABM Peter Wayne アワード、Cable & Satellite International アワード両方にノミネートされている。