NAB委員会から、今年から新しくテクノロジー・イノベーション賞というアワードを設立、この受賞者に日本のNHK放送技術研究所とNational Institute of Information and Communications Technology(情報通信研究機構、NICT)が選ばれたことを発表した。
この賞は、情報技術において先端技術と開発を行ってきた企業に贈られるもので、NABでは22日のNABテクノロジー・ランチェオンで授賞式が行われる。
NICTは、国際テレコミュニケーションリサーチ研究所で、新世代ネットワーク技術、萌芽的な情報通信技術等、高度ネットワーク社会の基盤となる技術の開発をしている。NABでは初めての海外展示として、ホログラフィックテレビ、裸眼3Dディスプレイをパートナーブースで展示、また立体ハイビジョンのIP転送の実演をする予定だ。またNHK放送技術研究所は、ウルトラHDTVシアターでハイビジョンの16倍の画素数を持つ超高精細映像と22.2マルチチャンネルのサラウンドからなる映像を公開する。
そのほか、HDTVの3D技術や、ISDB-T規格のモバイルDTVサービスについても紹介する予定。NABテクノロジー・ランチェオンでは、デジタルメディア研究専門の科学者、ミミ・イトウ女史の基調講演や、NABエンジニアリング・アチーブメント賞の授賞式も同時に行われる。