日本ビクター(横浜市神奈川区)は4月13日、業務用フルハイビジョン3D液晶モニター「GD-463D10」を2009年7月上旬より発売すると発表した。価格はオープン、市場想定価格は70万円前後の見込み。

「GD-463D10」は46v型大画面と39mmの最薄部を実現し、”3D映像システム”の搭載により、自然で臨場感あふれる大画面3D映像の視聴環境を手軽に実現できる業務用フルハイビジョン3D液晶モニター。Xpol偏光フィルター方式を採用し、電源不要のパッシブ型円偏光メガネの使用とあわせて、チラツキのない自然な3D映像再生を実現した。

3D 映像信号入力は、3Dコンテンツ制作現場などで広く採用されている”Line-by-Line 方式”および”Side-by-Side方式”の2方式に対応する。

Line-By-Line 方式は3D映像信号フォーマットのひとつで、右目用、左目用の映像信号が1ラインおきに交互に配置されている。通常のテレビ信号と同じ形式で伝送可能なため、3D映像の制作現場などで広く採用されている。Side-By-Side 方式は、右目用、左目用の映像信号が水平1/2に圧縮された状態で左右に配置されている。通常のテレビ信号と同じ形式で伝送可能なため、3D映像の制作現場やテレビ放送などで広く採用されている。

「GD-463D10」では、多様なHD信号に対応する3D用入力対応のHDMI端子を3系統装備し、代表的なHD信号である1080/24p,50p,60p,50i,60i2に対応。これらの信号フォーマットで入力された”Line-by-Line方式””Side-by-Side方式”の3D映像に対して、3D再生が可能だ。なお、50i,60iは”Side-by-Side方式”入力のみ3D表示可能だ。

さらに、3Dデコーダ回路により、Xpol方式表示フォーマットに最適な変換処理をおこない、3D立体映像においても、なめらかな階調表現とリアルな色彩を再現したとしている。

なお、本機は、4月18日~23日に米国ラスベガスで開催される世界最大の放送機器展覧会「NABShow 2009」にて出展を予定している。