クォンテル社は、加Spatial View Inc(Spatial View社)と3D技術戦略的なパートナーシップを結び、3Dコンテンツ制作環境の能率化を図れるソリューションを開発していくことを発表した。

最初のプロジェクトとして両社は、クォンテルシステムで製作された立体映像コンテンツをSpatial View社の3DディスプレイやiPhone 3Gといったデバイスに裸眼で(3D専用メガネ装着無しで)観るためのプラグインを開発する。クォンテル社の立体映像技術はすでにディズニーの「Hannah Montana」などで採用されている。

Spatial View社は自動立体映像プロセッシング技術を開発している企業で、専用メガネを着用しなくても立体映像を観ることができる環境を実現している。最近では、Wazabee 3DeeShellというiPhone 3Gで専用メガネをつけずにコンテンツが観れるソリューションを提供している。

米国では今年度中に14タイトルもの立体映像映画がリリースされる。また3年以内に40タイトルが公開される予定とも言われ、2010年までに公開される映画の70%は立体映像バージョンで繰り広げられる、とSpatial View社の事業開発担当副社長のBrad Casemore氏も予測している。

最近の映画作品はPCやモバイルにも高画質で配信されている。これが今後3D映像として提供できるようになれば、コンテンツ制作、配信の在り方を変える画期的なものになると両社は期待をしている。

今回発表されたプラグインについては、この春にクォンテル側からデモンストレーションができるように開発を進めている。