日本ビクター(横浜市神奈川区)は、フルハイビジョンの約16倍に相当する”スーパーハイビジョン”に対応したD-ILAプロジェクターを新開発したと発表した。”スーパーハイビジョン”はNHKで研究開発中の高精細TV放送規格(7680×4320 60P)。
同社製従来機種「DLA-SH4K」スタック使用時と比較して、従来比1.5倍の10,000ルーメンの高輝度を実現。大型プロジェクターは輝度を優先するため、一般的なコントラストは1000~2000:1程度と低いが、本機では3500万画素のD-ILA表示素子を3個使用することにより、D-ILA方式のプロジェクターとしては最も明るい10,000ルーメンの輝度と5500:1のコントラストを実現した。400~600インチの大画面スクリーンを用いた場合でも十分な明るさが確保できるとしている。
本機は、12ビット(36bit:RGB 各色12bit)の色表現にも対応している。
主な仕様- 方式 D-ILA3 板式(RGB)
- 解像度 8192 × 4320 画素(SHV:7680 × 4320)
- 光源ランプ 3,000W キセノンランプ
- 輝度 10,000 ANSI ルーメン(3.3lm/w)
- コントラスト 5500:1
- ANSI コントラスト 400:1
- 入力フォーマット 60fps プログレッシブスキャン
- 入力インターフェース HDMI(deep color)× 16 チャネルSMPTE-2036 準拠
- 入力・表示階調 RGB 各12 ビット
- 光学エンジン 1.7 インチワイヤーグリッド光学エンジン
- 電源 AC 単相200V
- 消費電力 3,500W
- 本体寸法 (W)1,080 ×(D)1,250 ×(H)456 mm
- 本体重量 168kg
なお、本機は、5月21日(木)~24日(日)にNHK放送技術研究所(東京・世田谷)で行われる一般公開に展示される。