123年という歴史を持つテニスの四大国際大会の1つ、ウィンブルドン選手権。NBC Sportsでは、この熱戦を盛り上げて放送するため、オーラッド・ハイテックシステム社(イスラエル)のリアルタイムグラフィック技術を採用した。

NBCでの放送では、オーラッド社のFloMotionというストロボスコピック技術を使い、試合ボレー中、選手のポジションや軌跡などをグラフィックで再現し、解説者や視聴者が選手の動きをビジュアル的に分かりやすいように工夫がされた。

Ace Pakツールでは、サービスエースが決まった場所(ボールが落ちた場所)をグラフィカルに表現した。またMVP(モーション・ビデオ・プレイ)システムを使った、選手がエラーしたボールの軌跡や選手自身をトラッキングしたことによる視覚的表現は非常に効果があったという。MVPは、16台までの収録カメラに対応でき、カメラ自身に特別な設定やハードウェアを用意することなく、試合中の選手をトラッキングすることができる。

オーラッド社のオンエア・グラフィック技術は今回のテニスだけなく、サッカー、フットボールなどインドア、アウトドアに制限なく様々なスポーツ試合放送に採用された実績を持つ。