フランス発ロイターによると、トムソンがハイテク企業の買収と戦略的な運用を専門に手がけている米Platinum Equity社とグラスバレー部門を9月中に売却することで話を進めているという。この情報はフランスの主要経済紙トリビューヌ(La Tribune)が公にしたもの。
グラスバレー部門では、カメラやスイッチャ、ノンリニア編集機器といった放送用機器から元カノープス社のブランドであったデジタルサイネージ・システムを取り扱っている。今回のグラスバレー部門売却については主要株主たちからの最終承認をとっている段階で、トムソンが4億ユーロ余りを借りているドイツ銀行では、このグラスバレー売却の手続きの準備を整えているという。
トムソンはこの7月に、29億ユーロの負債から34パーセントほど軽減するために負債企業再構築取引の手続きを行っている。
この9月にはIBCが開催される。グラスバレー部門は出展を予定しており(ホール1、D.11)、最新のスイッチャKayenneや編集システムの新バージョンを発表する予定でいる。