ソニー株式会社(東京都港区、ソニー)は8月16日付けで、ソニープロテクノサポート株式会社にデジタルシネマ事業推進部を新設し、2009年10月より、国内映画館のデジタル化を包括的に支援するデジタルシネマ・ソリューションサービスを開始すると発表した。

このデジタルシネマサービスは、映画製作会社や配給会社に対して、高品質・高信頼性のデジタル上映環境を提供する。デジタルシネマの要求仕様DCIの保証、今後の4Kや3D映像を上映する環境の提供、そして運用状況やコンテンツ製作から流通の一貫としたサポートを目指すという。

興行者の映画館に対しては、すでに米国で確立したファイナンシャル・スキームを導入することで、DCI仕様準拠のデジタルシネマ上映システムの初期導入コストが軽減できるという。

シアターマネジメントシステム(TMS)やセントラルサーバーを含む館内ネットワーク化により、大幅な運用の効率化や中長期的運用コストの削減を実現し、「CineWatch」サービスによる24時間のリモート状態監視やコールセンターの設置など、システムの設置、運用、保守を全面的にサポートしていく。

ソニーは既に、20世紀フォックス映画、ウォルト・ ディズニー・カンパニー、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの3社の製作および配給会社と、 国内映画館のデジタル化を展開していく契約をしている。また関連して、シネマコンプレックスの株式会社ティ・ジョイが国内初のサービス利用者として、10月よりソニー製 デジタルシネマプロジェクター『SRX-R220』を中心とするデジタルシネマ上映システムの導入を開始し、全スクリーンのデジタル化を図る。