オンエア・グラフィック生成技術で知られるOrad社では、リアルタイム・グラフィック・ウォールディスプレイ「PowerWall」の最新バージョンをIBCで出展する。

PowerWallは、同社の「HDVG」リアルタイム・グラフィックス・レンダリングプラットフォームをベースとしたシステムで、4Kという高画質なグラフィックスを出力できるため、スタジオの背景のような大画面でもイメージ拡大による画像の荒れなどが発生せず、非常に鮮明なグラフィックスを表示することができる。

HDVGは4系統のHD出力を持っており、画像を分配して (2×1、2×2、3×1または4×1)出力し、並べて表示することで1つの大画像を作り上げる。解像度は1セットのHDVGでは、2×1で3840×1080、2x2で3840×2160、4x1で7680×1080まで可能だ。

IBCでは、PowerWallをHDVGに直結できる、コンフィグレーター・ツールを初公開する。これにより、搭載されているキャリブレーション・テンプレートを使って速効でオンエア・グラフィックスを生成することができるようになる。このテンプレートでは、サイズや形、色やブライトネス、コントラストなど各出力するグラフィックスの調整をインスタントで行うことができる。さらに、PowerWallではDVI(ゲンロック)で4系統のグラフィックスを出力できるようになった。Orad社のブースはホール7のH21。