米カリフォルニアにあるポストプロダクションのModern Videofilm社(Modern)では、世界中で大ヒットとなった3D映画「Avatar」のカラーグレーディングと3Dステレオスコピックの制作を、米Blackmagic Design製のカラーグレーディングシステム「DaVinci Resolve」で行ったという。
Modern では4式のDaVinci Resolveシステムを採用し、そのうち3式をカリフォルニア州のグレンデールにあるModern Videofilm社のメインオフィス内に、もう1式は56マイル離れた場所にあるFox Studioの撮影所内に設置し、構築された光ファイバーでの制作ネットワーク網で、リアルタイムのカラーコレクション作業や、膨大な量の3D素材の転送、データ共有が施された。同一EDLにおいて最大120回もの色変更や何百ものノードが使用されて、劇場公開用に複数のバージョンが完成されたという。
DaVinci Resolveは、ハイエンド・プロダクション市場に認知されているリアルタイムカラーコレクションや3Dグレーディングに対応できるシステム。開発元であったDaVinci Systems LLCは昨年秋、米Blackmagic社に買収された。
高性能GPUカードを搭載したコンピュータクラスターにより、フィルム解像度の素材で多数のプライマリー、セカンダリーや複雑なエフェクト編集を行っている場合でも、カラーグレーディングに必要なリアルタイムパフォーマンスを提供できる。また、フルステレオスコピック3Dの編集において、両目のグレーディングと表示をリアルタイムで行えるパワーを持つ。