ソニー株式会社(東京都港区)は2009年10月末に、シネマコンプレックスの株式会社ティ・ジョイ(東京都中央区)と、国内初の映画館のデジタル化を支援する、デジタルシネマ・ソリューションサービスを開始したことを正式に発表した。
ソニーは昨年夏に、20世紀フォックス映画、ウォルト・ディズニー・カンパニー、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの3社の製作/配給会社と、日本国内の映画館のデジタル化を展開していく契約を結んでおり、ティ・ジョイが、このサービスを昨年10月から利用したもの。ティ・ジョイの運営する各映画館には、ソニー製デジタルシネマプロジェクター『SRX-R220』を中心とするデジタルシネマ上映システムが順次設置され、2010年7月までにティ・ジョイが運営する全サイト、全スクリーン(144スクリーン)のデジタル化を目指す。
2009年11月には、T・ジョイ大泉に、SRX-R220が導入され、4K映像(4,096×2,160)を実現する映像投影を国内映画館で初めて実現、全スクリーンがデジタル化されて、3Dや映画以外のデジタルコンテンツといった、今後のデジタル上映のニーズに応えていくことが可能になったという。
昨年10月にはソニー・ピクチャーズ配給 『マイケル・ジャクソンThis is it』をはじめ、 11月には、ウォルト ディズニー スタジオの 『Disney’s クリスマス・キャロル』と、 東映の 『E.YAZAWA ROCK』、 12月はウォルト ディズニー スタジオ 『カールじいさんの空飛ぶ家』と 20世紀フォックス映画 『アバター』が、既に新しいデジタルシネマで上映されている。今年2月迄にも、ソニー”Livespire”が提供するコンサート生中継を始め、国内外の5作品が上映される予定。