現地時間1月31日に開催された世界最大の音楽祭、第52回グラミー賞では、特別功労賞を受賞した故マイケルジャクソン氏のトリビュートで、ステージパフォーマンスが3Dで上映された。メジャーな賞番組が3Dで放送されるのは史上初。
米ロスアンジェルス市内にあるステープルズ・センターの客席にいたビックスター達を始め、お茶の間テレビで中継を見ていた観賞者達(米国内のみ)は、ステージに上がったライオネル・リッチー氏の紹介に従って3D眼鏡を装着。本来ならば昨年夏に予定されていたロンドンO2アリーナでの『THIS IS IT』公演で使用されるはずだった作品を編集しなおし、3D特別映像として初公開された。
ステージスクリーンには、ブルドーザーによって破壊されるエコロジカルパラダイスにいる少女が現れ、ジャクソン氏の自然への’声’が聞こえる。この大ヒットした「アース・ソング」の3Dオープニングラインの後、セリーヌ・ディオンやスモーキー・ロビンソンをはじめとした大御所達が一人一人ステージに登場し、在りし日のジャクソン氏の歌声と共に迫力のパフォーマンスを披露した。
テレビ視聴者用の3D眼鏡だが、米CBSとスーパーマーケットチェーンのターゲットが共同で3-Dグラミー・グラスとして無料配布した。上映されたフッテージは、米カリフォルニアにあるスティミュレイテッド社が製作。米3Dアイ・ソリューションズ社の3-D変換技術が採用されている。