パナソニック株式会社(大阪府門真市)は、半導体メモリー収録システム「P2HD」シリーズの新製品、メモリーカード・カメラレコーダー AG-HPX375を2010年4月より発売する。フジノン製1/3型17倍ズームレンズを標準を同梱し、希望小売価格は税別140万円。
AG-HPX375は、イメージセンサーに新開発の1/3型フルHDピクセルU.L.T.撮像素子を採用したショルダータイプのカメラレコーダー。同社のCCD開発で培った低ノイズプロセス技術をベースに、高感度フォトダイオードと低ノイズ画素トランジスタを新規に開発。1/3型サイズで高感度・高画質を実現し、プログレッシブモードでも、3次元適応処理を駆使したPAP(Progressive Advanced Processing)技術により、インターレースモードとほぼ同感度で高画質を確保しているという。
記録フォーマットにはAVC-Intra100/AVC-Intra 50を採用し、AVC-Intra 100では10bit・4:2:2 サンプリングの高画質記録が可能だ。DVCPRO HDもサポートしている。HD記録は1080/24p/30p、1080/60i、720/24p/30p/60pのマルチフォーマットに対応し、SD(480i)記録の際はDVCPRO 50/DVCPRO/DV から選択できる。なお、720pでは20ステップのバリアブル・フレームレート撮影が可能だ。
また、新機能として、イベント収録などの用途に配慮したワンクリップRECモードを搭載。従来のノーマルRECモードではRECスタート/ストップの1カットごとにクリップが作成されるが、ワンクリップRECモードでは連続した複数カット(最大99 カット)を1クリップとして収録できる。
なお、本製品は2010年4月12日から15日まで米国ラスベガスで開催される全米放送機器展「2010 NAB SHOW」の同社ブースにて、国内モデルと同一仕様・外観の北米モデル「AG-HPX370」の出展が予定されている。ブース番号はC3712。