米Envivio社は、2010年4月12日(月)から15日(木)までの4日間ラスベガスで開催されるNAB 2010において、ATSC-M/H 規格対応のH.264エンコーダ「4Caster C42」を使ったモバイル放送ソリューションを紹介する(ブース番号:SU4302.)。

昨年秋にリリースしたEnvivio 4Caster C42は、Intelのマルチコアプロセッサを搭載したハードウェアと独自コーディック技術を持ち合わせた、ハイパフォーマンス・マルチフォーマットエンコーダ。MPEG-2またはH.264ソースを衛星や地上ネットワーク、ベースバンド経由でインジェストし、ATSC-M/H モバイルTV用フォーマットにエンコードできる。

3GPPとHTTPストリーミングフォーマットに柔軟に対応し、モバイルTV放送をワイヤレスかWi-Fi経由でAndroid、iPhone、Blackberryに配信できるほか、マイクロソフトのSmooth StreamingやAdobe Flash Dynamic StreamingでPC側にも配信することができる。

また、モバイル放送システム構築をする米LARCAN社ブース(ブース番号:SU4302)でも同社の「LARCAN Mobile Plus」トランスミッションシステムの一環として採用されて展示されるほか、米Axcera社ブース(ブース番号:SU2908)でもAxcera社の最新プリ・プロセッサ/マルチプレクサ製品やATSCモジュレータと一緒に構築した、エンド-トゥ-エンドのモバイル放送用トランスミッションシステムが展示される。

Envivio社のエンコーダは、中国市場において250以上のモバイル放送チャンネルに採用されているという。