米国Avid Technology社は、2010年4月12日(月)からラスベガスで開催されているNAB2010において、同社映像編集システムMedia Composer バージョン5、Symphonyバージョン5、及びNewsCutter バージョン9を発表した。

最新バージョンの主な新機能として、RED、QuickTime、Canon XFワークフローにネイティブ対応、低価格のサードパーティハードウェア及びRGB 4:4:4をサポートすることがあげられ、フォーマット対応の柔軟性、オープン性、スピードにおけるノンリニア編集システムの水準をさらに引き上げるものとなっている。

サードパーティハードウェアでは、加Matrox社製のモニタリング・ハードウェア Matrox MXO2 Miniをサポートできるようになった。これにより、フィールドでの編集や簡易的なクライアント試写ができるようになる。また、Avid Media Composer Nitris DXバージョン5では、新たにDual Link HD-RGBに対応し、Sony HDCAM SRなどのビデオソースからRGB 4:4:4データをデジタイズできるようになった。

この新しいRGBプレイヤーとフルエフェクト・プロセッシングのサポートにより、カラー、キーイング、エフェクトの精度を高め、最高品質の制作が期待できる。さらに、Media Composer、Symphony、及びNewsCutter最新バージョンでは、AVCHDフォーマットのインポートが可能になった。

そのほかにも、マルチチャンネルオーディオの対応として、RTAS(リアルタイム・オーディオスイート)オーディオプラグインをサポートし、数百のリアルタイム・オーディオエフェクトが利用可能になった。これにより、Avidビデオ編集システム内で、オーディオにエフェクトを適用や修正が可能となる。

Media Composerバージョン5、Symphonyバージョン5、及びNewsCutterバージョン9ソフトウェアの国内発売は、2010年6月10日を予定している。価格については、教育機関及び学生向けアカデミック版は発表されており、Media Composerバージョン5は、税別38,000円となっている。

Media Composerソフトウェアのアカデミック版バージョン4.xを所有している学生は、2010年6月10日以降、ソフトウェアのアクティベーションの日から4年間、バージョン5への無償アップグレードの対象となるという。