オートデスク株式会社(東京都中央区)は、米オートデスク社の発表に伴い、ビジュアルエフェクト、エディトリアルフィニッシング、カラーグレーディング用クリエイティブ フィニッシング ソフトウェア製品の最新版、2011 バージョンを一斉に国内発表した。
今回発表された新バージョンは、ステレオスコピック(立体視)へ相互運用性の強化がなされている。これにより、ステレオスコピックの次世代フィニッシングワークフローを確立できる、という。
今回発表されたのは、2011バージョンで、「Autodesk Flame 2011」、「Autodesk Inferno 2011」、「Autodesk Flare 2011」、「Autodesk Flint 2011」、「Autodesk Smoke 2011」、「Autodesk Smoke 2011 For Mac OS X」、「Autodesk Lustre 2011」になる。
「映画やテレビ業界におけるステレオスコピックの需要は、ESPN、Sky、Discovery を始め、今年ステレオプログラミングに新たに着手する、ゴルフのマスターズトーナメント中継をはじめとした多くのテレビ局により高まっている。映画「アバター」を上映したスクリーンの 70 %がステレオスコピックに対応しており、ハリウッドは今年中に数多く のステレオスコピック対応の映画が発表されると見込んでいる」と、米オートデスク社は発表内容で延べている。
Autodesk Flame、Autodesk Flare 、Autodesk Smoke、Autodesk Lustre の2011 バージョンは、Autodesk Maya 2011 の3DCG機能を強化すると同時に、ビジュアルエフェクト、エディトリアルフィニッシング、グ レーディングのクリエイティブワークフローを確立する。
今回発表の製品ラインナップに搭載されたステレオスコピック機能の主な特徴は以下の通り。
- Autodesk FBX 2011 の 3D カメラリグを異なる製品間でサポート
- Action、Autodesk Flame、Autodesk Smoke の 3D コンポジティング環境における 3D カメラリグとオブジェクトサポート
- 同時進行可能なステレオスコピックビジュアルエフェクト、エディトリアル フィニッシング、グレーディングワークフロー
- ステレオスコピックのモニタリングのための複数のプレビューモードを搭載
これら新しいステレオスコピック機能は、従来のワークフローにわずかな作業を追加するだけでステレオスコピックフィニッシングを実行できるように設計されたという。
米オートデスク社は、先週ラスベガスで開催されたNABにて、Autodesk Flame、Autodesk Smoke For Mac OS X、Autodesk Flare 、Autodesk Lustre の 2011 バージョンのプレゼンテーションを行った。この様子は現在、同社のデジタルエンターテインメントコミュニティーであるThe AREA内に設置されたVirtual NAB 2010にてオンデマンドで観賞できる。