株式会社朋栄(東京都渋谷区、FOR-A)は、NAB2010期間において実施された米国の放送機器関連の業界技術誌が主催するコンテストにおいて、2つの技術賞を獲得した。

1つは、Broadcast Engineering誌よりPick Hit賞が「LTR-100HS」ビデオアーカイブ・レコーダに、またTVテクノロジー誌から贈られるSTAR アワードに「CEQ-100HS」カラーイコライザーが選ばれた。Pick Hit賞は今年で26年の歴史を持つ、NABで与えられる中でも最も評判のある技術的な賞。Broadcast Engineering誌の読者や放送業界、ポスプロ、ネットワーク、衛星業界などに勤務している専門家によって受賞製品が選ばれる。

STAR (Superior Technology Award Recipient)は、今年で10周年を迎える優秀技術賞。メディア産業で利用された卓越した技術革新に対して贈られるもの。LTR-100HSは、最新のストレージ規格であるLTO-5ドライブを搭載した3RUハーフラックサイズのビデオアーカイブ・レコーダでNAB2010では参考出展していたもの。HD/SD-SDI入出力を有し、放送品質MPEG-2コーデック、MXFラッピング/アンラッピング機能など多数の機能を持つ。LTO-5に記録された MXFファイルはノンリニア編集システムでの利用も可能。記憶容量は、LTO-5一本当たり50時間記録(50Mbps)できるという。

CEQ-100HSは、1Uのコンパクトサイズで、複数台のスタジオ内再撮モニタの色調整やマルチカメラにおける色の誤差を自動で補正するカラーイコライザー。HD/SD-SDI 4入力、4出力(2系統2出力)を持つ。入力4chのうちの2chを選択してそれぞれ独立した色校正/色補正処理が可能。再撮モニタの自動色補正や3D立体視撮影時の色補正や視差調整などに活用できる。