ソニー株式会社(東京都港区)は、”α”シリーズとして、新開発の有効約1420万画素の “Exmor”APS HD CMOSセンサーを搭載し、レンズ交換にも対応するデジタルカメラ「NEX-5」「NEX-3」などを6月から順次発売すると発表した。

「NEX-5」「NEX-3」は、APS-Cサイズの大型CMOSセンサー「”Exmor”APS HD CMOS」や画像処理エンジン「BIONZ」を搭載し、高画質を実現。レンズ交換には同社が新たに開発したレンズマウント「Eマウント」に対応している。連射は最大サイズで1秒間あたり最大7コマの高速連写が可能だ。

動画撮影は「NEX-5」がフルハイビジョン(AVCHD:1920×1080/60i)とハイビジョン(MP4:1440×1080・640×480/30p)に対応しているが、「NEX-3」は、ハイビジョン(MP4:1280×720/30p・640×480/30p)のみの対応となっている。いずれの機種もステレオマイクを内蔵しており、別売りの外部マイクを装着することもできる。

また、同社従来機種にも搭載されている「スイングパノラマ」技術を元に、3D写真を撮影できる「3Dスイングパノラマ」機能を新たに開発。スイング中に高速連写撮影した最大60枚の画像の中央部分に対して、左右の目の視差を計算して適合する部分を短冊状に2枚ずつ摘出。この画像をつなぎ合わせ、右目用と左目用の2枚の画像を同時に自動生成する。

自動生成された写真データは、3D映像に対応したテレビ等にHDMIケーブルで接続することで、臨場感ある3D写真として鑑賞することができるという。この機能は発売直後には搭載されていないが、2010年7月中旬頃にリリースされる本体ソフトウェアのアップデートでの対応を予定している。