KDDI株式会社(東京都千代田区)と株式会社KDDI研究所(埼玉県ふじみ野市)は、携帯電話と映像配信システムとを連携させて、個人の状況や嗜好に合わせた番組や生活おすすめ情報を提供する「次世代パーソナライズド情報提供システム」を開発したことを発表した。

同システムは、Android搭載のタッチパネル式スマートフォンを使用して、番組やコンテンツの選択、セットトップボックス(STB)のリモコン操作ができる。さらに外出先にて、天気、列車乗換案内、近隣飲食店案内といった情報を収集できるため、24時間の生活の中で必要な情報を、まとめて利用することができるようになる。このシステムで提供される情報は、時間や位置を考慮した「状況推定技術」と、推定された状況や視聴履歴に基づく「嗜好推定技術」により、利用シーンに即した「おすすめ情報」として最適化されるという。

大きな特徴として、嗜好推定技術によりスマートフォンに放送中および放送予定の番組、VODサービスのコンテンツからお薦めのものを提示でき、放送中の番組やVODならば、STB前でスマートフォン上をタッチするだけで、その場で視聴操作や録画予約ができる。また、状況推定技術と嗜好推定技術により、例えば利用シーンに適した付近の飲食店数件を表示して、合わせてクーポンや地図を表示するような現在時刻と現在位置から推定した状況に応じておすすめ情報を提供できる。

このシステムは6月24日から東京・池袋で開催される「ケーブルテレビショー2010」のKDDIブースにおいて展示される。