台湾の電気通信事業者である中華電信股份有限公司(ちゅうかでんきつうしん、中華電信)は、国内システムインテグレーターであるN-Type社と、iPhoneユーザへのサービス拡充のため、システム基盤の拡張を行っているという。今後、3GPPとHTTPライブストリーミング両方の配信ができるようになる。

中華電信では、ソフトウェアベースのシステム基盤であったが、更なるApple iPhoneおよびアンドロイド対応スマートフォン用のモバイルTVサービスを拡充するため、今回、米Envivio社製のスリースクリーン用エンコーダ・トランスコーダ「4Caster C4」とヘッドエンドシステムを採用し、配信システム基盤の総入れ替えを行っている。Envivioの4Caster C4システムは、シングルユニットでも複数のプロファイルをAppleのHTTPライブストリーミング用に同時にエンコードし、独自の技術による、ネットワーク帯域に変動に関わらず安定したビデオストリーミングをiPhoneへ配信できるという。

中華電信では、国内940万人以上のサービス加入者がおり、その約半分が3Gサービスを受けているという。同社では、iPhoneの前世代モデルを販売しており、現在、最新モデルそしてiPadの国内販売権を取得する交渉を行っているという。今後増え続けるユーザ数を踏まえ、iPhone/iPadの機能をフルに使える環境をフルサポートすることを目指している。