株式会社インファス・ドット・コム映像通信事業部(東京都港区)が6月10日よりオープンしたオンラインスタジオの「FCP Red」と「FCP Black」では、2部屋でプロジェクト共有できる、米EditShare社製のStorageサーバサーバが駆動している。映像通信は、ミュージックビデオ・CM・イベント映像・企業VP・テレビ番組など、多種多様な映像編集を手掛けるポストプロダクションスタジオ。
この「FCP Red」と「FCP Black」では、各部屋ごとにMacProで構成した4台のFinal Cut Pro(FCP)編集システムが設置され、40TB容量を持つStorageシステムはこれらで使用するコンテンツを収める共有サーバとしてネットワーク上の各システムと接続されている。映像通信は、新しくスタジオを設計するにあたり「1室に複数の編集マシンを配し、効率的な共同作業が可能である事を目指した。」という。
共同作業を可能とする環境に必要な共有ストレージの条件は、A. HD解像度のProRes422HQが1台の編集端末につき2ストリーム走る事、B. 8台全部が同時にキャプチャー作業をしても問題が無い事、などがあった。EditShareは、ギガビットイーサネットを接続するだけの簡便さ、クライアント数に応じたライセンス料が不要で何台でも接続可能な事、そして他製品には無いFinal Cutプロジェクトの共有が可能な事などの優位性があり、映像通信では、EditShareが必要条件を満たすと判断、導入へと至った。
新設オンラインスタジオでは、FCPのほかにMacProに搭載されているMotion、ColorやAdobe AfterEffectsといった映像編集ツールにより、様々な編集がフレキシブルに行える上、複数台の編集システムで並行作業ができる共有コラボレーションワークフローが実現できることで、オープン以降も各方面から好評を得ているという。