米Autodesk, Inc社(オートデスク社)は、現地時間7月21日、スイスに拠点を置く、Illuminate Labs 社を買収したことを発表した。
Illuminate Labs社は、主にゲーム開発用のライティング技術ミドルウェアを開発している会社で、オートデスク社の3DCGソフトウェアMayaへのプラグイン「Turtleプラグイン」を持ち合わせていることにより、ゲーム開発環境においてMayaを使って迅速にリアルスティックなライティングを生成することができる。ソニーコンピューターエンターテインメント社やニンテンドーアメリカ、THQ/Heavy Iron社といった大手のゲーム開発会社のゲームタイトルで採用された実績を持つ。
「ゲーム市場の技術的な発展は目覚ましいものがある。ゲーム開発者がワークフローを構築することに長い時間を費やすことなく、クリエイティブビジョンにより集中できる環境を提供していきたい」、と米オートデスク社メディア&エンターテインメント部門のゲーム担当副社長のマーク・スティーブン氏は発表文で語っている。「先進的なライティング技術は、ゲームデザインとストーリーをエンハンスできるソリューションだ。 ライティングはゲームに生命を与えるようなもので、背景にディティールを与えるだけでなく、そのシーンのムードと雰囲気を創りあげ、プレイヤーをゲームの魅力に引き込むことができる。」今回の買収の取引完了時期は非公開である。
オートデスク社では、Illuminate Labs社のツールを引き続き開発、販売していく。ミドルウェア「Beast」はそのままスタンドアロン製品としてライセンス販売をするが、プラグインに関しては今後Mayaの一環として統合する予定としている。