株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(ドコモ、東京都千代田区)は8月2日、米ネクストウェーブ・ワイヤレス社から、ネクストウェーブ社が保有する米パケットビデオ・コーポレーション(パッケットビデオ社)の発行済株式の65%を、11,160万米ドル(約98.7億円)で取得することで合意したと発表した。

ドコモとパケットビデオ社はこれまでも良好な関係を築いており、昨年度(2009年)の7月には、両社のパートナーシップをさらに強化し、共同開発の推進などを目的として、パケットビデオ社の発行済株式総数の35%の普通株式を4,550万米ドルで、同社親会社のネクストウェーブ・ワイヤレス社より取得してドコモ社の関連会社としていた。今回、残りの65%を11,160万ドル(約98.7億円)で取得することによって、パケットビデオ社はドコモの100%子会社となる。株式取得には米国規制当局やネクストウェーブ社の株主による承認が必要で、2010年度第2四半期中に取引が完了する予定だという。

パケットビデオ社は、携帯端末向けマルチメディアプレイヤー市場において、ソフトウェアの開発およびライセンス事業を展開する企業。米カリフォルニア州サンディエゴに拠点を置く。携帯電話向けの音楽・動画コンテンツ再生ソフトとコンテンツサービスプラットフォームを展開しているほか、テレビ、デジタルフォトフ レーム、音響機器などの家電とパソコン、携帯電話とでコンテンツを共有する家電連携サービスにおいてもソリューションを独自開発し提供している。