米Avidは、Avid Media Access(AMA)が米国テレビ芸術科学アカデミー(Academy of Television Arts & Sciences)より、技術・工学エミー賞「Engineering Plaque」を受賞したと発表した。
これは、AMAが制作プロセスにおいて、トランスコーディング・プロセスを排除し時間と費用を削減することにより、テープレスメディアのワークフローを劇的に向上したとして評価されたもの。「Engineering Plaque」は、工学に関する専門的技術において高いレベルを証明し、業界の発展に重要だと認められた功績に対し贈られるもの。AMAは、テープレスメディアを使ったより迅速で、より安定した、かつ経済的な業務形態を顧客に提供し、制作物をより迅速にオンエアすることを可能とし、最新のテレビ制作を発展させた。
同社はさらに、長期に渡って最新のテレビ技術・工学に多大な影響を与え続ける機関、会社、または組織に贈られる、同アカデミーの「Philo T. Farnsworth」賞も受賞。同賞は、さらにAvidの業界における継続的な重要性についても評価している。本年度の栄誉は、1984年にPeter Gotcher及びEvan Brooksにより、デジタル・テクノロジー会社として設立されたDigidesignに授与された。1995年にDigidesignを買収したAvidは、Pro Toolsデジタル・オーディオ・ワークステーションと共にDigidesignの伝統を継続して守り続けたことにより評価された。
Pro Toolsは、編集からサウンドデザイン、ADR、フォーリー、そしてオーディオエレメントのリミックスに至る、テレビ音響を含むオーディオ制作のほとんど全ての側面において、業界標準としてその地位を築いている。アメリカン・アイドル(American Idol)、CSI、Glee、LOST、マッドメン(MAD MEN)、The Deadliest Catchなどからなる圧倒的な数のEmmyノミネートやEmmy受賞番組を支えるクリエイティブチームは、これらの番組に命を吹き込む、説得力のあるハイクオリティ・サウンドを創造するためのツールとして、Pro Toolsに大きな信頼を寄せているという。