米アルテラ・コーポレーションはIBC2010において、業界初のSDI実装シングルチップ 4Kフォーマット変換リファレンス・デザインを発表、ブースで初公開する(ホール5、ブース番号A19)。
同社の4Kリファレンス・デザインは、独自のビデオデザイン・フレームワークに、カスタム映像/画像処理デザインの開発を容易にするMegaCoreファンクションによる、ビデオ・イメージ処理スイート(VIPスイート)が組み込まれている。従来のシステムで4Kフォーマット変換を実現するには、9個もの市販チップ(4個の1080pフォーマット変換チップと5個のSDI I/Oチップ)が必要だが、アルテラ社の4Kフォーマット変換リファレンス・デザインでは、Stratix IV EP4SGX230 FPGA1個に、必要な機能を容易に集積化できる上、DisplayPortやビデオ圧縮処理といったビデオI/Oの組み込みにも余裕をもって対応することが可能だという。
ブースでは、VIPスイートを搭載したAV 開発キットや3G SDI、DisplayPort、PCI Express(PCIe)、AVストリーミング、オーディオレート変換、オーディオ組み込み/エンコーディングの素早い実装を可能にするリファレンス・デザインなどのデモンストレーションを行う。デモンストレーションに使われるStratix IV GX AV開発キットは、Nios IIエンベデッド・プロセッサおよびマルチポート・フロントエンドDDR3メモリ・コントローラとSDIソリューションを搭載している。同社の4Kリファレンス・デザインを、4K解像度と3D処理に対応した最適なビデオデザイン・ツールフローと組み合わせることで、製品の早期市場投入が可能になるという。
4Kフォーマット変換リファレンス・デザインは、本年第4四半期に出荷開始予定。Stratix IV GX AV開発キットはすでに出荷開始している。