米クアルコムは今週初めに、コンシューマ向けモバイル放送事業(FLO TV)を撤退することを明らかにした。
MediaFLOおよびFLO TV社の社長ビル・ストーン氏が10月4日に、ペイド・コンテント事業部に対して年内に事業を閉鎖することを告知したという。以前からクアルコム社はMediaFlo部分をスピンオフもしくは技術を売却する予定があると示唆していた。
MediaFLO技術を使ったサービスは、2007年にベライゾンを筆頭に開始された(V CAST Mobile TVサービス)。追ってその翌年にはAT&TがAT&T Mobile TVで参入したが、限られた対応端末モデルやロケーションを理由に利用者数は伸びなかった。同年にクアルコム社自身が独自専用端末を販売する、コンシューマ直結のFLO TVサービスも開始されていた。
このMediaFLOベースの放送サービスを行っているベライゾンとAT&Tとは今後の対応について話し合われているという。