業務執行役員 EVP プロフェッショナルソリューション事業本部 本部長の斉藤 端氏。業務用4kカメラや3Dなどコンシューマーやディバイス事業など総合力で事業展開を図る

去る、11月1日東京港区のソニー本社ショールームにおいてプロフェッショナルソリューション事業方針説明会が開催された。ソニーでは、放送・業務用領域におけるプロフェッショナルソリューション事業において、「映像制作」「デジタルシネマ」「セキュリティー」の3領域を重点に経営施策を積極的に推進することで、中長期で連結売上高5,000億円を目指す。

映像制作では大判イメージセンサーを搭載した4k解像度(4096×2160)高精細映像制作用カメラの来期中の市場投入と、2D/3Dコンバーターなど業務用3Dアプリケーションソフトの拡充による3Dコンテンツ制作ソリューションの強化、高輝度・高精細有機ELディスプレーディバイスを採用した中型モニターの商品展開などを行う。

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NAB2010のプレスカンファレンスでも披露された大判イメージセンサーを搭載した4K解像度(4096×2160)の高精細映像制作用カメラ。SxSメモリーカードを2基装備

IBC2010でも披露された一体型3Dカメラ。記録はSxSメモリーカード、レンズ部分に輻輳角などの調節ダイアルがある

デジタルシネマでは、独自の液晶ディスプレーディバイス「4K”SXRD”」を搭載した高精細シネマプロジェクターが、全世界の映画館への累計出荷5000台を達成したことから、プロジェクター、サーバーに加え上映を管理するシアターマネジメントシステム、運用をサポートするリモートモニタリング保守サービス、劇場売上を管理するPOSシステム等を統合したワンストップソリューション「デジタルシネマ・ソリューションサービス」で映画館のデジタル化を積極的に推進し、2013年までに全世界でデジタルシネマを累計30,000システム投入し、業界シェアトップの40%獲得を目指すとしている。

ビジュアルセキュリティーの技術力、商品力強化として、CMOSイメージセンサーなどキーコンポーネントの自社開発による性能差異化、明部/暗部の視認性を飛躍的に向上させる View-DRを代表とする高画質化技術の追求のほか、広域モニタリングシステム「XI’s(エクサイズ)」をはじめとした、コスト競争力のある商品開発とラインアップの拡充を図るとしている。

また、ブラジルやインドなど、新興国市場での積極的なビジネス展開を図るとともに、非接触IC技術FeliCaについても、海外を含め一層の普及を進める。