株式会社フジ・メディア・ホールディングス(フジ・メディアHD)と株式会社ビーエスフジ(BSフジ)は2010年11月2日、各社の取締役会において、フジ・メディアHDを完全親会社、BSフジを完全子会社とする株式交換を行うことを決議し、株式交換契約を締結したと発表した。フジ・メディアHDは、完全子会社化後のBSフジにおいて無償減資を行い、BSフジが抱える累積損失(平成22年3月期末現在236億7百万円)を解消させる予定。
株式交換は、BSフジの臨時株主総会(2011年2月18日開催予定)で株式交換契約の承認を受けたうえで行う。株式交換の効力発生日は2011年4月1日を予定している。フジ・メディアHDは、株式交換契約に関する株主総会の承認を得ない簡易株式交換を採用する。
フジ・メディアHDは、メディア間でのアライアンス、再編等の動きも急速に進展していくと認識しており、BSフジとの協力体制を強化し、地上波無料広告放送を主力としつつ、無料広告放送のBS・有料のCSを有効に組み合わせ、それら3波を一体として効果的に運営するウィンドウ戦略が有効になると考えた。今後は、各ターゲットを持つ地上波及びBSと、広告の好不況に左右されないCSを用い、あらゆるターゲットに強い訴求力を持つ放送事業を展開していくという。