米エンビビオ社は11月17日から幕張メッセで開催される「Inter BEE 2010」において、パートナー2社ブースでOTTおよびスリースクリーン配信のソリューションを紹介する。
海外の放送事業者やケーブル事業者の間では、iPhone/iPadなどモバイル携帯への映像配信やオーバーザトップ(OTT)サービスの確立が広まっている。エンビビオ社は、業界で先駆けたシングルプラットフォームでライブとオンデマンド配信に対応できるシステム構築により、最近では米国大手のケーブル局やテレコム業者が始める新サービスのインフラに関わっている。同社は、InterBEEへの出展は初めて。
今回は、パートナー社2社(株式会社イノコス(ブース番号:5303)および伊藤忠ケーブルシステム株式会社(ブース番号:6307))のブースにて、配信帯域および受信環境に合わせて画質とビットレートをチューニングし、モバイル、PC、TVといったマルチスクリーンへ映像配信するシステム構築と実機を展示する。
主な出展機材は、マルチスクリーン対応H.264エンコーダ/トランスコーダ「4Caster C42」で、1Uの筺体に最大4系統入力(SD-SDIまたは1系統 HD-SDI)を有し、マルチフォーマットのH.264ベースエンコーディングが可能。1つのソース入力から、iPhone/iPad、Androidといったモバイル系フォーマットから、Windows Media、Silverlight、Flash MediaやQuickTimeなど、さまざまなフォーマットへ同時にエンコードできる。
ライブ配信では、Microsoft Silverlight Smooth Streaming、Adobe Dynamic Streaming、Apple iPhone Adaptive Streamingや3GPP Bitrate Switching Streaming (BSS)テクノロジーに対応し、帯域に依存されることなく常にハイクオリティで安定したストリーミングが可能。