フジメディアホールディングスグループの株式会社共同テレビジョンは12月15日に、拡大する3D市場におけるコンテンツ制作の必要性から、制作、技術を兼ね備えた総合プロダクションとして展開していくことを発表した。技術センターでは、3D生放送でも使用可能な米3ality Digital社のビームスプリッターリグ「TS-2 Studio」、国内では初導入となる、中型ミラー式リグの米ElementTechnica社Pulsarリグに、「Panasonic AG-3DA1」カメラが揃っている。
Plusarリグには「SONY HDC-P1」カメラを実装しており、リグの設定を組み替えることにより平行式とハーフミラー式、両方での撮影が行えるという。SONY製イメージプロセッサー「MPE-200」と連動させてズームレンズの際に発生する光軸ズレも補正できる。3D編集においては「Final Cut Pro」と「Stereo3D Toolbox+CineForm NEO3D」をメインシステムとしている。また、撮影現場にはアメリカ・ロサンゼルスのSONYピクチャーズ・スタジオが開設している3Dテクノロジーセンターなどで経験を積んだステレオ・グラファーを常駐させているという。
同社では、3D放送用番組制作、イベント会場用3D映像制作、モバイル用3D映像制作、企業向け3D映像制作などに対応し上映するアウトプットの環境までサポートしていくという。