米NVIDIAとソニー・コンピューター・エンターテイメント社(SCE)は、GoogleのAndroid OS搭載モバイル向けにPlayStation用ゲームタイトルを移植するための技術タイアップをしていることが明らかになった。SCEでは今年の1月に、Android OS用にコンテンツを開発するデベロッパー向けのソフトウェアプラットフォーム「PlayStation Suite(PSS)」を発表している。
最初はPlayStation1用のSCEが所有するゲームコンテンツをAndroid 2.3以降デバイス向けにリリースするという。これらは、PlayStation Storeからダウンロードして、専用エミュレーターを使ってプレイできる予定。
NVIDIAは、SCEとタイアップし、PlayStation用ゲームタイトルを当社のARMアーキテクチャーをベースにした「Tegra2」モバイルスーパーチップ実装の最新スマートフォンやタブレットに対応できるよう、開発を支援していく。既に3月には、Androidスマートフォン及びタブレット端末向けのゲームアプリを集めて紹介する「NVIDIA Tegra Zone」を開設しており、今後リリースするSonyPlaystationゲームタイトルもこのサイトから購入できる予定。タイトル名、リリース時期はまだ発表されていない。
Tegra2は、モバイル・デュアルコアCPUを搭載してマルチタスクを実現、GPUアクセラレーションでFlashに対応、超省電力(ULP)のNVIDIA GeForceと同等のハイクオリティのグラフィックスを実現する。Terga2を実装したデバイスは現在、LGの「Optimus 2X」、モトローラの「The Atrix4G」、デルのタブレット端末「Steak 7」のほか、AcerやAsus、東芝から新スーパーフォンが発表されている。