ソニーは、デジタルマルチコアカメラシステム「HXC-D70シリーズ」を発表した。発売予定時期は2011年度第3四半期を予定しており、価格は未定。レンズ、ビューファインダー、マイク付属モデルの「HXC-D70K」、ビューファインダー、マイク付属モデルの「HXC-D70L」、カメラ本体のみの「HXC-D70H」のカメラ3機種と、カメラコントロールユニット「HXCU-D70」がラインナップ。本製品は米ラスベガスで11日より開催中の放送機器展NAB2011にて出展されている。(ブース番号:C11001)
HXC-D70シリーズは、SDカメラシステムで使われている26ピンケーブルマルチコアケーブル1本で、HD信号、電源、各種コミュニケーション信号を100mまで伝送することが可能。撮像素子は2/3型フルHD “Exmor”3CMOSセンサーを採用。新開発のDSPにより、F12の高感度、SN比59dBの低ノイズ、水平解像度1000TV本以上の高画質を実現した。
マルチマトリクス、ニーサチュレーション、ローキーサチュレーション、ハイパーガンマなど、豊富な色補正調整機能や、フォーカス調整をサポートするフォーカスアシスト機能を実装。また、業務用HDカメラシステムでは初めてとなるオートフォーカス機能も搭載。レンズ、ビューファインダー、マイク付属モデルの「HXC-D70K」にはオートフォーカス機能搭載の16倍ズームレンズが付属する。カメラヘッドの後面はバッテリーシューになっており、バッテリーを使用できるほか、レコーディングユニットなどの各種カムコーダー用アクセサリーの装着にも対応する。
カメラコントロールユニット「HXCU-D70」は、フロント面にコントロールパネルを標準装備。アイリス、ホワイト、ゲインなどの調整を「HXCU-D70」上で行える。RCP-1000シリーズやRM-B750といったリモートコントロールパネルを使用することも可能としている。入出力端子にはSDI出力4系統、VBS出力2系統、リターン入力、HDMI、トランク端子などを装備している。