ソニーは、中規模~大規模システム向けマルチフォーマットスイッチャープロセッサー「MVS-7000X」を発売する。発売時期は2011年度第2四半期で、4M/Eのシステム参考価格は税別4,300万円。

MVS-7000Xプロセッサーは従来の1.5Gbpsに加えて3Gbpsでの運用に対応。入出力数やM/E数を減らすこと無くシングルリンクでの3D制作や1080/60P運用を行える。筺体は8RUで、MVE-9000の技術を継承するDMEを4ch内蔵できる。また、MVS-8000Gのアーキテクチャーを拡張し、1080/60iフォーマットでは一枚のM/E基板を分割することで将来的には最大6M/Eまで使用できるとしている。

6M/E運用時にもオプションの「マルチプログラム2」(MP2)機能を使用し、ひとつのM/E列で異なる画像構成のプログラム信号を制作することができるという。M/E基板は1M/E分のハードウエアを3M/Eあるいは4M/Eに分割しての使用もできるので、従来機よりも廉価に3M/Eや4M/Eシステムを構成することが可能としている。

MVS-7000XではMVS-8000Gのフレームメモリー、フォーマットコンバーター、カラーコレクションなどの機能の他、タリー、GPIなどのシステム関連の機能も踏襲。さらにマルチビューアー出力や16チャンネルのフレームメモリー出力などの新しい機能を装備し、今後3Dユーティリティ機能への対応などを行う予定だ。

なお、従来からのCCP-8000、CCP-6000、CCP-9000AシリーズのコントロールパネルをMVS-7000Xのコントローラーとして使用できるほか、内蔵型リニア編集機のプラグインエディターにも対応するとしている。