株式会社NTTぷららは4月20日に、NTT東西地域会社のフレッツ光回線利用者向けに同社と株式会社アイキャストが提供している映像配信サービス「ひかりTV」の今後の事業展開について、説明会を行った。説明があったのは、「通販サービスの強化」、「ビデオサービスのマルチスクリーン対応」、「端末機能の拡充:マルチルーム機能」と「映像コンテンツの拡充」である。
「通販サービスの強化」については既に、株式会社ジャパネットたかたと連携し、リモコン操作で商品を購入できる『ジャパネット楽々リモコンショッピング』の提供を4月25日より開始する。「ひかりTV」のテレビサービスで提供している「ジャパネットチャンネルDX」の放送中に、番組内で紹介している商品をリモコン操作だけで、商品の選択から注文まで「ひかりTV」の画面上でショッピングができる上、ライブでの購入を見逃しても、ビデオオンデマンド(VOD)のショッピングも可能になるという。
また注目されるのは、国内商業サービスとしては初とも言える、ビデオコンテンツのマルチスクリーンへの提供だ。ひかりTVでは、VODとして「ビデオサービス」や「カラオケサービス」を約39,000本、「ビデオサービス」では、業界最大規模となる約7,000本(2011年2月末時点)を定額料金で見放題対象作品として提供している。これらVODサービスが今後、iPhone、iPadをはじめ各種スマートフォンやタブレット型端末、PCで視聴できるようになる。
この春から順次サービスを開始する予定。開始当初は追加料金不要でVODサービスで見放題対象となっている約7000本の作品のうち、1000本程度を提供する予定。マルチルーム機能の新しい展開としては、ハードディスク内蔵チューナーに録画した映像を、家庭内ネットワーク経由してダビングしたり、DLNA経由で別の部屋から視聴したりできるようになる。この6月から順次提供していく予定だという。
コンテンツ拡充としては更なるHDコンテンツの充実、そして現在「ひかりTV STYLE」として提供しているオリジナルチャンネルを、「ひかりTVチャンネル」として一新し、オリジナルの新番組を提供するという。番組は一部のスポーツ番組を除き、VODでも提供する予定。