ソニー株式会社は、東日本大震災にともなうソニーグループ製造事業所における生産活動への影響について、28日現在の状況を発表した。
発表によると、地震や津波、自主停電等の影響により3月14日時点では10ヵ所の製造事業所が生産活動を停止していたが、そのうち9ヵ所は28日までに既に生産活動を再開または一部再開しているという。大きな被害を受けて未だ停止中の多賀城事業所については、ブルーレイディスクなどの光ディスクの生産を5月末から、磁気テープの生産を7月末から再開できるように復旧を進めている。その他の製品は宮城県、福島県など近県の工場に移管、集約し、早期の生産量回復を目指すとしている。
地震等からの直接の被害を受けなかった国内外の一部の製造事業所においても、原材料・部品等の調達状況に応じて一時的に一部の生産ラインの稼働調整を行っており、原材料・部品などの調達状況の改善やグループ内における在庫再配置、代替品の使用、供給元の拡大などを適宜進めることで早期の生産回復に努めるとしている。
上記稼働調整の影響を含め、今回の地震、津波及び停電によるソニーグループの全ての事業及び連結業績への影響については引き続き精査中としている。