米Bloombergの現地時間5月27日の記事によると、明日から米カリフォルニアで始まる「D:All Things Digital」カンファレンス(D9)において、米マイクロソフト社が次期OS「Windows 8」で起動する新タブレットPCをデモンストレーションするという。(写真右:5月23日来日講演時のスティーブ・バルマー氏)

 

D9では、市場の先端をいくメディア技術会社から14名のトップ経営者達が登壇する。米マイクロソフト社の最高経営責任者、スティーブ・バルマー氏の講演では、次世代の市場でフラッグシップとなる新しいデバイスやクラウドについて紹介される予定となっており、この講演でバルマー氏がWindows 8で起動するタッチパネル式のタブレットを披露すると予測される。Bloombergは、Microsoftの事情に詳しい関係者から入手した情報として、タブレットPCはARMアーキテクチャベースの米NVIDIA製「Tegra」を実装していると述べている。

 

事実、先月に米ラスベガスで開催された開発者向けのカンファレンス「MIX」で、マイクロソフト社はARMアーキテクチャ上でInternet Explorer 10をデモンストレーションし、WindowsがARMアーキテクチャに対応することを実証している。また、先週5月23日に東京で開催された開発者向けイベント「Microsoft Developer Forum」ではバルマー氏が来日講演、Windows 8についても触れ、この次期OSは来年度にリリース予定であること、またPCのほか、スレートやタブレット端末にも対応する、と語っていた。

 

D9は現地時間5月31日から6月2日まで開催されるが、講演スケジュールは当日にならないと公表されない。Bloombergではまた、D9と同時期に台湾で開催される「Computex(台北国際コンピュータ見本市)」において、OEM事業担当副社長のスティーブ・グッゲンハイマー氏が同じくWindows 8のタブレットPCを披露すると伝えている。