カラーコレクション・システム「DaVinci Resolve」の開発・販売元の米Blackmagic Design社の発表記事によると、ハリウッドに拠点を置くポストプロダクションのDigitalFilm Tree(DFT)が、日本でも人気のある米CBSチャンネルのドラマシリーズ、「NCIS: LA~極秘潜入捜査班」 のグレーディングでDaVinci Resolveを採用しているという。

DFTは制作、ポストプロダクションだけでなく、システムコンサルティングおよびソフトウェアの開発を手掛けており、ポストプロダクションとITワークフローの構築においては、業界でも高い評価を得ている。「NCIS: LA~極秘潜入捜査班」の制作ではカラーコレクションとVFXデザインを担当している。そして最新シリーズの途中から、制作スピードを向上させるためにResolveでのグレーディングに切り替えたという。

現在、2部屋のグレーディングスイートには、2式のコントロールサーフェス付きResolveが同作品のグレーディング作業でフル稼働している。DigitalFilm Treeの設立者Ramy Katrib氏は「毎週放送がある作品のカラーコレクションはリアルタイムパフォーマンスが不可欠。その制作スピードをこなせるシステムとしてResolveを選んだ。現在は、試写の度にアプリケーションから離れることなくグレーディングができる。Resolveに切り替えてからは、ショットの受け渡しなどに使う時間が減って、よりクリエイティブな作業に注力できるようになった」と語っている。