Blackmagic Design社発表によると、マックレイ株式会社のマックレイユニット/天王洲スタジオが、Blackmagic Design社製のカラーコレクション・システム「Davinci Resolve」をグレーディングルームに導入、本格的に稼働を始めたという。
マックレイの東京都内にあるスタジオ3拠点では、撮影、編集、CG、グレーディングといった映像制作サービスを提供している。今回導入したDaVinci Resolveは、同社天王洲スタジオのグレーディングルーム「T5」および同スタジオのマシンルームに設置されている。またLinuxシステムおよびDaVinci for Mac およびMac版ソフトウェアも既に導入済み。
これらを採用したことで、撮影でVEがベーシックな色調整を行い、グレーディングルーム「T5」にその素材を持ち込んで、色を作りこむ、といった、撮影からグレーディングまでの統合的な色作りができるワークフローが実現できるという。Resolveを使用した作品の第一号は、ライオン株式会社のテレビコマーシャル用コンテンツ「クリニカ アドバンテージ」。
同社で長年DaVinciシステムを使っている、制作技術部テクニカルチーム/カラリストの黒部尊仁氏は「グレーディングルームではLinuxとMac版のResolveが使えるため、ProRes素材のグレーディングにはMacを、その他の素材でよりマシンパワーを要する作業にはLinuxを使用するなどの使い分けができる。また、レンダリングなどの裏方的な作業はソフトウェア単体のResolve for Macに回して、T5に設置したシステムでよりクリエティブな作業を行うことで、作業の効率化が図れる。」と、LinuxおよびMacの両方を使い分ける利点について語っている。