米TNTネットワークは現地時間6月10日、ディズニー/ ABCより「CASTLE/ キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き」の放送権利を買収したことを明らかにした。この夏から、TNTケーブルネットワークで放送を開始する。買収金額は1エピソードにつき約150万ドル(1.2億円)。今回の買収は、タイムワーナーケーブル(TWC)が「TV Everywhere」としてマルチスクリーンへ配信しているサービスの権利も含まれる。
「キャッスル」は、アメリカのABCで2009年から放送されているテレビドラマシリーズ。大人気のミステリー作家リック・キャッスル(役:ネイサン・フィリオン)の小説を模倣した殺人事件が起こったきっかけで、作家本人も捜査に加わる。日本ではFOXチャンネルが2010年3月15日から放送を開始している。
TNTは、ヒット番組シリーズを過去にいくつも買収している。「メンタリスト(スーパー!ドラマTVが放送)」を単価(1エピソード)約220万ドルで、最近ではCBSから「Hawaii Five-0」を単価(1エピソード)250万ドルで放映権を取得している。後者は2014年から放映を開始する予定。
「キャッスル」のシーズン最終回の放映は米時間5月16日の22時だったが、約1330万の視聴者数(ビューワ)を記録したという。また同時期に放映された「Hawaii Five-0」のシーズン最終回は、990万ビューワであった。ディズニー/ABCは今後、「キャッスル」の放送権を週末の放送シンジケートにバーター契約で売買する予定で、この金額のほうがTNTとの契約金よりも高額になると思われる。