米Appleは6月21日(現地時間)、動画編集ソフト「Final Cut Pro X (FCPX)」をオンラインストアMac App Storeで発売開始したことを発表した。FCPXの米国価格は299.99ドル。日本での価格は3万5000円。

FCPXは、Final Cut Proの2年ぶりのメジャーアップグレード版で、今春のNABにて発表された。64ビット版としてアーキテクチャが一新され、マルチコアをサポート、高速バックグラウンドレンダリング処理、サウンド編集やカラーグレーディング機能のほか、8コア以上で4k(4096×3072)のフィルム製作の解像度まで対応できるなど、機能も処理能力もグレードアップされた。

発表文によると、コアな機能は撮影した場面をトラックレスで編集できる「マグネティックタイムライン」だという。任意な位置にクリップを挿入したり入れ替えたりすると、クリップ間は自動にスライドアウトする。クリップ接続を使うと、メインのストーリークリップをタイトルやサウンドエフェクトとリンクさせ、それらを完全に同期させた状態で移動させることができ、また関連したストーリーエレメントを複合クリップに統合して、一つのクリップとして編集することもできる。

また、FCPXと同時発売でモーショングラフィックス作成ソフトの新版「Motion 5」と動画圧縮ツールの新版「Compressor 4」がリリースされた。これらのアプリケーションもMac App Storeから各5,800円で購入できる。