米Blackmagic Design社の発表によると、ゴッサム・ガールズ・ローラーダービーリーグの2011年度大会のライブプロダクションで、同社製の新スイッチャ「ATEM 1 M/E Production Switcher」と専用コントロールパネル「ATEM 1 M/EBroadcast Panel」が採用されたという。
「ローラーダービー」はローラースケートを履いて行うチーム競技。ニューヨークの女性スケーター達による女子リーグ「ゴッサム・ガールズ(Gotham Girls)」は人気の高いリーグの1つだ。ダービーの各試合はHD収録され、Derby News Networkよりウェブ番組として世界中にライブ配信される。
また試合後にはニューヨークシティの公式テレビ局であるNYC Lifeで再放送されるほか、ビデオ/DVD でも配信されている。試合会場には6台のカメラが設置され、プレーヤーのタイトショット、会場の熱狂を伝える引きのショット、アナウンサーや観客を狙うショットなどがとらえられ、ATEMスイッチャにフィードされる。
ATEMスイッチャはまた、試合中のグラフィック・オーバーレイ、エフェクト、統計の表示、アップストリーム/ダウンストリーム・キーヤーを使用した異なるビジュアル・エレメントの合成にも使用されている。システムからのHDラインカット映像は試合終了後に、再放送/DVD用の基礎編集として使用される。「良質のコンテンツを通じてダービーの成長を助長することが私たちの夢」と語るNYCTV のゴッサム・ガールズ・ローラーダービー番組のエグゼクティブプロデューサー、タミー・ウォルター氏は、リーグを育成するための高品質のライブプロダクションと、ファンを魅了しルールや作戦を解説する番組制作を担うATEMスイッチャの高い信頼性とコストパフォーマンスに満足しているという。
またATEM スイッチャにライブの得点表グラフィックを、サードパーティソフトウェアRinxter経由で組み込めることも大きな利点だと語っている。また同局のテクニカル・ディレクター/プロデューサーであるフランクリン・ジッター氏は、技術的な経験を持たないスタッフでも容易にセットアップやオペレーションを習得できる点を評価している。