米VFX専門の大手プロダクションのデジタル・ドメインと、映画製作スタジオや映画館チェーンを営むインドのReliance MediaWorks社(RMW)は現地時間7月12日に、英国ロンドンとインド・ムンバイの2拠点に、共同でVFXと3Dステレオスコピックを専門とするポストプロダクションを設立すると発表した。

2拠点のスタジオはこの8月にもサービスを開始する予定で、映画、テレビやテレビコマーシャル制作から3Dコンバージョンまで取り扱う。 両社の投資額については明らかにされていないが、ムンバイにあるRMWのプロダクションの雇用を既存の500人から650人ほどに増やし(VFX専門チームが400人の、3D専門アーティストが250人)、新しいスタジオへ移動させるという。

ロンドンの新しく設立するプロダクションについては、施設はRMWの既存のスタジオを使い、デジタル・ドメインのロンドン・スタジオからVFXチームが移動する。RMWは、億万長者付けトップランクのAnil Ambani氏が営むReliance Anil Dhirubhai Ambani Groupの傘下。

総合550スクリーン以上もある映画館BIG Cinemasを営むほか、ムンバイ、ロンドンやバーバンクに3Dコンバージョンもできるポストプロダクションを持つ。また昨年1月には、ソーホーにあるフィルムプロセッシング会社iLabを買収している。

両社は、今回共同で設立した2拠点のポスプロを含め、DIからデジタルマスタリング、VFXからアニメーションまで全てを扱えるワールドワイドのネットワークを築いたとして、年内には4-5本の大型制作プロジェクトをこなすとしている。