8月7日よりカナダ、バンクーバーで開催される第38回SIGGRAPH(SIGGRAPH2011)の基調講演に、カナダ出身のSF作家 コリー・ドクトロウ氏が登壇することになった。基調講演は8月8日の11時より。
ドクトロウ氏はブロガーやジャーナリストとしても知られており、「The Guardian」をはじめ、ニューヨークタイムズやワイヤードに寄稿しているほか、米国で人気のブログBoing Boingでも活躍している。著作権法を自由化する活動家として、クリエイティブ・コモンズ組織の支持者であり、自身のワークライフのテーマには、著作権管理、ファイル共有やポスト稀少経済学をあげている。過去に非営利組織公民権擁護団体である電子フロンティア財団の欧米担当のディレクターや、南カリフォルニア大学のアネンバーグセンターにて、フルブライト教育プログラムの委員長を務めており、現在は英国王立大学のオープン・ ユニバーシティで非常勤講師となっている。
2000年にジョン・W・キャンベル新人賞を受賞、さらに2003年に発表した長篇第一作『Down and Out in the Magic Kingdom(マジック・キングダムで落ちぶれて)』では、ローカス賞第一長篇賞を受賞。2009年にベストセラー「Little Brother(リトル・ブラザー)」でジョン・W・キャンベル記念賞とプロメテウス賞を受賞した。Hugo、Nebula、 British Science Fiction Awardsではノミネートされた実績を持つ。またオープンソースのピア・ツー・ピアソフトウェアを開発した会社「OpenCola」を共同で創立(2003年にOpenText社に売却)した経験を持つ。そのほかにも、数多くの文化財団や技術協会の委員となっている。