カナダ・バンクーバーで開かれるSIGGRAPH2011で併催されるコンピューターアニメーションフェスティバルでは、ハリウッド映画製作に携わるプロダクションからの最新制作技術や現場制作について学べるセッションが行われる。今回はゲームプロダクションからの事例も紹介される。
・「Thor」と「Captain America」における視覚効果:Marvel Studios
8月8日 2:00 pm – 3:30 pm | West Building(西館:ボールルーム C/D)
このセッションは、Marvel Studiosから映画「Thor(トール)」と「Captain America(キャプテンアメリカ)」を比較しながら、どのように視覚効果(VFX)が映画成功の要素として影響したかなどが語られる。VFXスーパーバイザーのWesley Sewell氏とChristopher Townsend氏を先導に、デジタルドメイン、ダブル・ネガティブ、ウィスキーツリー、ルマ・ピクチャーズ、ローラVFXといったプロダクションからゲストが揃い、パネルディスカッションされる。
・「La Luna」:ピクサー
8月9日 10:45 am – 12:15 pm | West Building(西館:ボールルーム C/D)
Pixar Animation Studiosが制作したショートアニメ―ション映画「La Luna」は、ある少年が主人公の永遠の寓話。6月のアネシー映画祭にも参加した作品。セッションでは、この作品のスクリーニングが行われ、その後には作品監督のEnrico Casarosa氏から制作の背景が語られる。
・「カンフーパンダ2」ファイナル・バトルの制作の陰陽:ドリームワークス
8月9日9 August 2:00 pm – 3:30 pm | West Building(西館:ボールルーム C/D)
CGアニメーション作品「カンフーパンダ2」では、小艦隊や古代の中国都市、武装した何千匹ものオオカミが戦うシーン、グラフィックライティング、大砲炎、爆発などでビジュアルエフェクトが駆使された。このセッションでは、通常のパイプラインの概念を超えるメイキングを行ったドリームワークスが登壇する。
・汚れの表現:「Rango」に生命の鼓動を:ILM
8月10日9:00 am – 10:30 am | West Building(西館:ボールルーム C/D)
Industrial Light & Magic (ILM)として初のフルCGアニメーション作品「Rango」。アニメーション、シミュレーション、照明、合成まで全てにおける開発についてのレビューが行われる。
・”The Smurf-alution”キャラクタ開発の半世紀:SPI
8月10日 2:00 pm – 3:30 pm | West Building(西館:ボールルーム C/D)
ソニーピクチャーズ・イメージワークス(SPI)のアニメーション監督であるTroy Saliba氏が率いるバンクーバースタジオのアニメーションチームが7月末から公開された映画「The Smurfs(スマーフ)」の鉛筆スケッチから最新3Dステレオスコピック表現まで解説する。
・新しい挑戦のための新しいソリューション:ILM
8月11日10:45 am – 12:15 pm | West Building(西館:ボールルーム C/D)
ILMでは今夏に公開した三大映画のビジュアルエフェクトを手掛けた。このセッションでは、「Cowboys & Aliens」、「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」や「トランスフォーマー:ダークオブザムーン」での視覚効果の挑戦についてディスカッションされる。
・Killzone 3の制作(ゲームプロダクション・セッション):Guerrilla
8月11日2:00 pm – 3:30 pm | West Building(西館:ボールルーム C/D)
ビデオゲーム開発会社Guerrillaから、ゲームデザインや開発について様々な角度で紹介される。 ゲーム開発のメソッドは、CGI業界で使われるものと非常に近いという。その中の最も重要な相違点について、またアートデザインからプロダクションパイプライン、ツールやエンジン開発まで、ゲーム開発について解説される。