英British Sky Broadcasting(BSkyB)は立体3D放送を先導する放送局の1社として認知されており、ヨーロッパで初の3D専門チャンネルSky3Dを展開している。
同社は現地時間7月29日、英国の独立プロダクションのAltrantic Productions(アトランティック・プロダクション)と共同で、新しく3D専門のプロダクション会社「Colossus Productions(コロッサス・プロダクション)」を設立したことを発表した。コロッサスではオリジナルの3D番組を制作していき、英国だけではなく国際的な活動を展開する意向だという。Sky3Dに制作した番組を放送していき、それを事例として他国に配給していく。
アトランティックはSky社の3Dドキュメンタリー番組を多く手掛けてきており、Sky3Dが放映した「Flying Monsters 3D」(写真)では、英国アカデミー賞であるBAFTAアワードを受賞している。同プロダクションの代表兼クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ゲッフェン氏が新プロダクションのクリエイティブ・ディレクターを兼任する。
今回のプロダクション設立にSky側は数億ポンドを出資しており、アトランティックと共に2014年までには年当たり6億ポンドまで増資する計画だという。この計画をサポートする形でSkyは、MTVと3Dコンテンツにおいて独立放送権を取得した。また今週中にはDiscovery 3D(米国では 3Net)とも契約を交わす予定でおり、ディズニーと放送できる3D映画作品の数を増やしていく意向でいる。
ディズニーとは既に「トロン・レガシー」や「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」、「トイストーリー3」といった最近上映された3D映画までの放映権は取得している。Sky3Dでは2010年4月に開局、2010年の10月にはRyder Cupで初のスポーツライブ中継を放送し、以後100以上のスポーツ放送を中継で行った。また「アバター」、「アリス・イン・ワンダーランド」や「トイストーリー(トリロジー)」といった映画作品もプリミア放送をしている。